社長メッセージ

代表取締役社長 和田眞治

 私もいま人生を振り返って、お客様から笑顔を頂いたあの場所が、自分の人生の強い動機になったと思う事があります。それは、むしろ、強い印象で残った残像ではなく、呆気ないくらいどこにでもありそうな笑顔の風景なのです。静かに60年を振り返ると、笑顔の風景ほど人を幸せにするものはないと実感します。こんな小さな笑顔を手にすることに、私たちは多くの時間と努力を惜しみません。

 日本のエネルギー業界は、大きな転換期を迎えています。2016年4月に電力小売の自由化が始まり、2017年4月に都市ガス小売自由化がスタートするなど、「どこからエネルギーを買うのか」をお客様が自由に選べる時代が到来しました。自由化以降のエネルギー小売事業では、保安の高度化と安価な料金、更に新たなイノベーションによるサービスの高質化。今まで以上にレベルの高い経営がエネルギー事業者に求められています。

 この競争市場の中で成長し勝ち残るカギは、「ICT」と「ヒトの力」です。ICTを活用した業務効率化が強い価格競争力を生み出し、最新ICTと従来の業務を組み合わせることで、今までにない新たな顧客サービスを創出し、事業価値の差別化をはかることができます。また、お客様がエネルギーの供給者を選択できる時代だからこそ、営業担当者がお客様一人ひとりを訪問する対面型の営業活動が重要になります。

 ニチガスでは、早くからエネルギーの自由化を想定し、「ICT」と「ヒトの力」の育成に取り組んできました。「ICT」の面では、先んじて業務の全面クラウド化を進め、サービスの高質化と徹底したコスト削減を実現してきました。今後は、フィンテック(金融とITの融合)やAI(人工知能)などを活用したサービスを通じ、今まで以上の付加価値をお客様に提供してまいります。「ヒトの力」の面では、ニチガスは創業時から対面型の営業活動を行い、お客様と「顔の見える関係」を築き上げてきました。インターネットの発展に伴い、小売業者と消費者との接点は急速にバーチャル化され、その流れはこれからも進むと考えられます。だからこそ当社が蓄積してきた過不足のない「顔の見える関係」はますます大きな価値となっていきます。

 さらにニチガスは、エネルギー自由化を契機に、東京電力エナジーパートナーと協力して、これまでのエネルギーの小売販売というB to Cのビジネスモデルに加え、最新ICTによって進化させた当社独自のクラウドシステムや東電のエネルギー領域の知見や技術を駆使し、両社でエネルギープラットフォーマーとして、B to Bのビジネスモデルを確立していき、B to B to Cの連携を強化してまいります。

 「ICT」と「ヒトの力」を駆使し、エネルギー自由化以降もお客様の笑顔のそばで、「お客様に選ばれ、前進し続けるニチガス」であり続けてまいります。今後とも皆様のご理解とご支援を賜りますよう心よりお願い申し上げます。

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