ニチガスの取り組み

ニチガスのエネルギー事業、及びプラットフォーム事業の取り組みを紹介します。

「ガス会社」から「総合エネルギー企業」、そして「プラットフォーマー」へ

1955年、LPガス事業からスタートしたニチガスは、エネルギーの自由化及びIT改革に伴い、事業内容を拡大。ガスだけにこだわらない、「総合エネルギー企業」へと変革を遂げました。


創業時から行っている「エネルギー事業」と、必要なシステムやサービスの提供により他社との共創環境を構築する「プラットフォーム事業」の2本の軸で、持続的な企業価値の向上を目指します。

エネルギー事業

ガスと電気のセット販売

都市ガスや電気の自由化に伴い、ニチガスは、LPガス以外のエネルギー事業にも参入。
LPガス・都市ガスの顧客基盤拡大を基礎としながら、ファミリー層を中心とした既存のガス顧客に向けた電気のセット販売に注力しています。2018年11月より、東京電力との提携による電気の販売を開始し、2023年11月時点でのガス顧客の電気セット利用率は20.8%です。カーボンニュートラルの流れを受け、EV化の進展が見込まれる社会環境の中、ニチガスは今後、セット率40%を目標に、ガスと電気のセット販売を推進していきます。

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LPガス関東圏シェアNo.1

ニチガスグループは、人口が多く競争も激しい関東圏にフォーカスしてエネルギー小売事業を展開。お客さま件数は増加し続け、2023年11月末時点で197万件を超えました。
特にLPガスの小売シェアは関東圏内第1位で、多くのお客さまからご支持をいただけています。地域社会に密着した営業活動で築いてきたお客さまとの信頼関係を基盤に、これからも事業を拡大していきます。

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価格競争力

販売価格の競争力も、ニチガスの強みのひとつ。DX導入による物流システムの改革を行い、高効率なオペレーションを実現し、供給にかかるコストを削減。これにより、販売価格を抑えることに成功しました。電気では、東京電力との提携によって、市場の価格高騰などの影響を受けにくい、安定した電源調達を実現しています。さらに、ガス機器販売では、メーカーと直接やり取りできる受発注アプリ、タノミマスターの開発により、中間処理にかかっていたコストを削減。コンロや給湯器などのガス機器を業界トップクラスの低価格で販売しています。

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プラットフォーム事業

ニチガスはDXの導入に力を入れており、自社開発したシステム、及びガス保安、LPGの充填・配送・容器検査などのサービスを競業・協業にかかわらず他社に提供しています。ガスメーターをオンライン化させ、リアルタイムに指針データや保安データを取得し蓄積できるIoT装置「スペース蛍」や、複数システムを横断して検索できるサービス「ニチガスサーチ」などを法人向けに販売。セキュリティを担保しつつ各社でデータ連携することによって、業務の自動化・一元化を実現し、サービス提供の効率を上げます。

小売面では他社と切磋琢磨する競争を行いつつ、裏側のシステムを他社と共有することにより、各社が個性を活かしつつ、協力して効率的にお客さまに質の高いサービスを提供できる環境を構築しています。

当社は、これらを利用する事業者からプラットフォーム利用料を受け取ることで新たな収益の仕組みをつくり、事業を新たな軸で成長させます。

プラットフォーム事業は株式会社エナジー宇宙に移行しました。
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ESG+P

ニチガスは、創業以来の使命である「地域社会への貢献」のため、ESGの観点から経営を行うとともに、独自に「P=パートナーシップ」を追加。パートナーシップによる他社との「共創」によって社会課題の解決や新たな価値の創出に取り組む、「ESG+P経営」を掲げています。

P=パートナーシップ

ニチガスストリーム、データ・道の駅などのオープン・データプラットフォームを他社と共有し、各社のデータをつなぐことで、業界全体で互いのシステムを利用できる環境を構築。その環境には、エストニアの暗号技術であるX-Roadやブロックチェーンなどを導入し、安全性を担保しながら多種多様なビッグデータを共同で活用できる仕組みを整えています。パートナーシップによる他社との「共創」により、社会課題の解決に取り組みます。

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E=環境への配慮

エネルギーを扱うニチガスにとって、CO2の削減は大きな課題です。検針票、請求書などの電子化によるペーパレスの取り組みや、 LPG託送による配送の効率化などを実施。持続可能な社会に向け、改革を行っています。さらにお客さまに対しても、ハイブリッド給湯器などの環境に優しい機器、その使い方をご提案していきます。

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S=地域社会との関わり

ニチガスは創業から変わらず、安全・安心を第一に、地域社会へのエネルギー提供を行ってきました。設備を常時監視する「防災監視センター」や災害対策マニュアルの設定を行っているほか、災害発生時には他社とも協力して復旧対応できる体制を整えています。また、東京ヴェルディや埼玉武蔵ヒートベアーズ、宇都宮ブレックスなどのスポーツチームのオフィシャルスポンサーを務めることで、スポーツを通じて地域社会とのつながりを広げています。

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G=ガバナンス

ニチガスは、株主のみなさまと、成長とリスクを共有する「同じ船に乗る」仕組みを整備し、事業ステージに応じた改革を進めています。2014年にIR担当部署を設立し、2015年以降は、買収防止策の廃止や政策保有株式の縮減などのガバナンス改革を実施。投資家との対話を積極的に行い、投資家の意見を経営に取り入れ、緊張感のある経営体制を確立しました。さらなる企業価値の向上と透明性の確保のため、引き続きガバナンス体制の整備を行ってまいります。

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