人材育成とダイバーシティ

人材戦略の方針

中長期的な企業価値向上の原動力は、内部・外部環境の変化に対応し、新たに挑戦し続ける一人ひとりの力です。当社には挑戦する文化が根付き、年齢、性別、学歴、キャリアに関わらず挑戦する社員が活躍しています。

当社の人材戦略では、経営戦略 NICIGAS3.0を通じたさらなる企業価値向上に向け、目指す社員像を明確にし、現状の社員とのギャップを整理したうえで人材の育成を図ります。また、ダイバーシティ推進と各種制度の導入で働く環境を整備し、社員自らの価値最大化を図ります。

当社が目指す姿(経営戦略 NICIGAS3.0)

脱炭素・分散型社会への移行などの外部環境の変化を踏まえ、当社はガスや電気を仕入れて販売する事業モデルから、①太陽光、蓄電池、ハイブリッド給湯器などの普及による各家庭や地域社会全体のエネルギー最適利用を実現する「エネルギーソリューション」、②LPガス充填や配送などのインフラをエネルギー業界全体とシェアリングする「プラットフォーム」へと事業を進化させ、環境や労働力不足などの社会課題に対処しながら、持続的に企業価値を成長させていきます。

目指す社員像

目指す姿の実現に必要なのは、内部・外部環境の変化に対応し、新たな取り組みに挑戦し続ける社員です。具体的には、エネルギー業界の変化を踏まえ、ガス・電気・次世代エネルギーを含んだエネルギー事業を広く理解し、最適なエネルギー利用の提案を行う「エネルギー小売人材」、事業課題とテクノロジー両方を理解し、法人向けに最適な提案を行う「プラットフォーム人材」、最先端の技術を理解しながらソリューションやプラットフォーム分野における新ビジネスを創出する「デジタル/DX人材」です。また、多様化する社会のニーズに対応し、より必要とされるサービスを提供するためには様々なバックグラウンドや考えを持つ社員の力が必要です。

現状の社員

当社はLPガスや都市ガスを安全・安心に提供することに特化し、地域の皆さまの信頼獲得に努めながら成長してきました。そのため、社員はLPガスや都市ガスの専門知識を備え、お客さまのお困りごとへの対応に強みを有しています。また、多様化するお客さまのご要望に柔軟に対応するため、地域を統括する支店が地域ごとの特性にもとづき戦略を立て、営業活動を行なっています。一方、中長期の企業成長に欠かせない次世代エネルギー、エネルギーの最適利用等の提案スキルについては発展途上です。また、地域社会の個人をお客さまとするBtoC営業に十分な経験を有する一方、ソリューションやプラットフォームを業界全体に広めるためのBtoB営業、デジタル/DXは今後成長すべき領域です。さらにインフラ事業者として、地震などの災害対応を含む深夜問わずの緊急対応や、約90kgものLPガスボンベ運搬等の体力を使う業務が多いことを背景に、社員の約8割は男性です。

ガバナンス体制、および指標と目標

当社は、取締役会の諮問機関である指名報酬・環境等委員会で人材戦略における定量目標や具体的な施策を議論し、取締役会で方針を決定しています。当社は人材戦略において、下記の指標と目標を設定して、進捗を図っています。

指標
目標(2026年3月まで)
進捗(24/3月期の実績)
管理職に占める女性社員の割合
10.0%
3.6%
女性社員比率
23.0%
20.4%
男性の育休取得率
50.0%
50.8%