人的資本の最大化

ダイバーシティへの取り組み

外部環境の変化に対応し、新たな取組みに挑戦し続けるためには、他社を含む多様な人材が持つ考えや知識を積極的に取り込むことが重要と考えています。年齢、性別、国籍、経歴、学歴、人生の目的などが異なるすべての社員が、それぞれの能力を充分に発揮し、活躍できる環境整備に取り組んでいきます。

キャリア採用者の活躍

社員の半数以上を占めるキャリア採用者の活躍が進んでいます。例えば、ホテル業界出身者が営業におけるマナーマニュアルを作成し、丁寧なコミュニケーションに繋げるなど、異業種の経験を活かした新たな視点の意見(当社の課題や改善のアイデア)を積極的に各現場に取り入れることで、経営やサービスの質の向上に繋がっています。

(2024年3月末現在)
キャリア採用者
新卒入社
キャリア採用者の割合
57%(970人)
43%(746人)
管理職におけるキャリア採用者の割合
53%(59人)
47%(53人)
女性活躍の推進

自由化以降、新都市ガスや電気事業などの業務拡大にともない、女性活躍のフィールドも拡大しています。さらなる女性活躍の推進には営業部門での取り組みが重要と認識し、組織再編により人材の配置転換を行いました。また管理部門では、人事部長、経財部長をはじめ、女性の活躍が徐々に拡大しています。さらに、出産などのライフイベントがある中で女性が自身の能力を最大限発揮し、長く仕事を続けられるよう、育児休暇や時短勤務など多様な働き方の制度を整備しています(詳しくは「社員のモチベーション向上:働く環境の整備」)。また女性向け研修として、2025年3月期は係長以上の女性社員を対象に、女性リーダー研修を行いました。チームで課題に取り組み、チーム内における自身の役割を考えるワーク等を通じて自分らしいリーダー像を明確化することで、女性のキャリアプラン形成に繋げています。

多様な世代の活躍

当社は年齢に拘わらず能力のある社員を登用します。これまでに、営業所長に入社3年目の社員が抜擢、営業支店の部長に32歳の社員が就任、200名以上を指揮する支店長に37歳の社員が就任するなどの実績があります。
シニア世代の社員も経験を活かして活躍しています。定年後も本人の希望により、仕事を継続し、若手社員の教育にも携わりながら風通しのよい職場環境づくりにも貢献しています。2021年からは当社の定年を60歳から65歳に延長しました。

社内成人式の様子

当社では高校卒業後の人材の採用にも力を入れており、若い社員も多く活躍しています。対象社員が20歳を迎えた年の12月には、日本瓦斯運輸、日本瓦斯保安事業部で社内成人式を開催し、記念品の贈呈や交流会を行なっています。

外国籍人材の活躍

国籍に関わらず能力のある人材を採用し、登用しています。2024年3月末現在、派遣社員含めて25名の外国籍社員が在籍中です。母国語を活かして交渉するなど、活躍の場を拡げています。お客さまの多国籍化などをふまえ、今後も外国籍人材を登用する方針です。

障がいのある社員の活躍

障がいのある社員の採用に向けて、支援学校での採用説明会やインターン受け入れなどを実施しています。また、入社後に本人のスキルを活かせるよう、DXの導入で本人のスキルを活かせる環境を整備しています。例えば、保安部門ではお客さま宅を直接訪問せずに保安業務を完結する「リモート保安」で活躍しています。また、本社では、コミュニケーションを電話からメールやチャットに変更することで、より多くの社員が活躍できるようになっています。さらに、聴覚障がいのある社員には、ビジネス文章研修を実施するなど、スキルアップの支援も行っています。

介護中の社員の活躍

社員が、家族の介護に関わる悩みを専門家に相談できる窓口を設置しています。介護費用、保険、介護認定申請など、家族の介護が必要になった際に有用な情報をまとめて外部の専門家に相談することができる制度で、仕事と介護の両立支援に繋げています。

指標と目標

当社はダイバーシティ推進の取組みにおいて、下記の指標と目標を設定して、進捗を図っています。

指標
目標(2026年3月まで)
進捗(24/3月期の実績)
管理職に占める女性社員の割合
10.0%
3.6%
女性社員比率
23.0%
20.4%
男性の育休取得率
50.0%
50.8%