人的資本の最大化

社員のモチベーション向上

当社は、社員のモチベーションを高めることが、自発的な成長を促し、パフォーマンスの最大化に繋がると考えています。①個人が主人公になる企業風土②公平な評価制度③働く環境の整備によって、これを実現します。

①個人が主人公になる企業風土

当社は、変革への挑戦を続けるために、自ら考え行動できる人材が必要だと考えています。自ら考え行動するためには、自らの力で会社を変えることができると信じ、実行に移すことが重要です。当社は、個人が自らの力を信じ、主人公になれる企業風土を醸成しています。

裁量の大きさ

細かいマニュアルを設けず、一人ひとりに裁量を大きく持たせる文化が当社にはあります。これは、自ら考え実行する力を重視し、また従来の方法に捉われない新しい試みを推奨し ているためです。

失敗を受け入れ挑戦を促す

当社には、失敗を受け入れ、挑戦を促す文化があります。その理由は、一番のリスクは失敗を恐れ、挑戦しないことだと考えるからです。失敗して生じた損失よりも、失敗から得た学び=利益の方が大きいと考えています。

未経験からの活躍

当社には、年齢や経験にかかわらず新たな業務に挑戦できる文化があります。社員が成長し続けるためには、一つの分野で専門性を高めるよりも、異なる分野の知見や経験を融合させることが必要だと考えています。専門知識が必要な部署で未経験者が活躍している実例も多く、これが新しいことを学ぼうとする社員のモチベーション向上に繋がっています。

②公平な評価制度

当社は創業当時から実力主義を貫いてきました。成長に向けて常に変革を続ける当社にとっては、年功序列のように過去の経験や安定を重視した仕組みよりも、失敗を恐れず挑戦できる社員が育つ風土が必要不可欠だと考えているからです。この方針が会社全体に浸透しているため、全ての社員が実績をあげることや挑戦するマインドを重視して、モチベーション高く働いています。さらにパフォーマンスに見合った報酬が得られる仕組みを整備し、社員のモチベーションを向上させています。

パフォーマンスに見合った報酬を得られる制度
成績優秀者向け株式報酬
優秀な成績を収めた社員に、3年後に当社株式を受け取れる権利を付与する制度
新規専任職制度
新規契約獲得に専念し、営業成績が報酬に強く反映される制度
社内表彰(社長賞・営業本部長賞)
優秀な成績を収めた社員を年2回表彰する制度で、表彰された社員のインタビューを社内広報で発信
ジョブ型雇用制度
高度専門業務を担う社員に対し、役割と成果に応じた給与で処遇する制度

③働く環境の整備

社員は重要なステークホルダーです。持続的な企業成長には、社員が心身に不安なく、安全かつ健康に働くことが重要です。安全・安心を前提に、社員の労働環境に対する満足度を向上させていくことで、社員のパフォーマンス最大化に繋げています。

ニチガスの働き方改革


労働安全衛生

従業員が心身に不安なく健康に働けるよう、ニチガスグループ安全衛生方針を定め、職場環境の整備、労働災害防止に向けた取り組みを進めています。取締役会で、労働安全衛生の取組みや目標達成状況をモニタリングしています。

ニチガスグループ安全衛生方針

安全衛生活動は、企業経営の基盤であり、当社グループで働く社員及び、地域社会の安全・健康に及ぼす影響を最小限となるよう企業活動の中で安全衛生管理を徹底し、自負できる職場を目指します。

  1.  安全衛生関係法令及び社内基準を遵守し、より一層の安全衛生管理に努めます。 
  2.  職場の危険有害要因の明確化と対策の優先度を定めるリスクアセスメントを実施し、“災害ゼロ”から“危険ゼロ”の安全で快適な職場づくりを推進します。 
  3.  過重労働及びメンタルヘルスによる健康障害を防止するため、衛生管理体制の充実を図り、社員の健康確保対策を推進します。
  4.  全社員とのコミュニケーションを図り、全員参加の安全衛生活動を実行していきます。
  5.  社員教育及び社内広報活動を通じて、安全衛生意識の高揚に努めます。 
  6.  安全衛生活動の実行にあたっては、適切な経営資源を投入し、効果的な改善を継続的に実施します。
労働安全衛生委員会

各事業所単位で安全衛生委員会を毎月開催し、職場の巡視点検、環境測定、感染症対策、残業時間、休暇取得、労災、車両事故、健康診断受診など、従業員の安全衛生に係る状況を把握しています。各分科会では、産業医も参加して生産性向上や安全確保に向けた取組みなどを共有し、より良い環境の整備に向け議論しています。

リスク・サーベイ

LPガスハブ充填基地では、外部機関による安全面の調査を定期的に実施しています。調査結果を踏まえた直近3年間の取り組みとしては、①熱中症対策として暑さ指数測定器を設置、②巻き込まれ防止対策としての機械回転部の安全カバー設置、③転倒防止対策として床面のローラー部分に警戒用テープ貼付、などの改善策を導入しています。更に他の充填基地3ヶ所との間で情報を共有し、リスク低減に向けた対応を進めています。実施内容と進捗は取締役会に報告し、議論しています。

健康経営の取り組み

健康診断、脳ドック、メンタルヘルスなど

毎年、グループ全従業員(パート含む)を対象に健康診断(37歳以上は人間ドック)を実施しています。脳ドックについては、新任管理職の受診を必須とし、その他の管理職は任意の受診としています。健康診断と脳ドックの受診率はそれぞれ100%です。健診結果は、一目で過去からの推移を把握できるようデジタル化しています。健康診断二次検査受診率100%を目標とし、2023年から二次検査の未受診者を管理、受診完了を確認するまで定期的な受診の促進を図っています。そのほか要所見者には産業医が個別指導し、保健師がモニタリングしています。また、年に1度全従業員(パート含む)を対象にストレスチェックを実施し、高ストレス判定の従業員には産業医が面談し、働き方を改善しています。

社内フットサル大会の開催

当社は、部署対抗の社内フットサル大会の開催など、スポーツを通じた交流を企画し、健康増進に加えて社員間のコミュニケーションを活性化する取り組みも実施しています。参加は任意、優勝チームには会社から賞品が授与されます。

福利厚生

子育て支援

当社では、子育て中の社員が安心して働けるための支援を充実させています。また、男性の育児休業取得率を重要な指標と定め、男性従業員が育児休業を取得しやすい制度の導入、社内風土の醸成に努めています(24/3期は、女性の育児休業取得率:100%、男性の育児休業取得率:52.4%)。これは、女性が活躍しながらキャリアアップする中で、男性の育児・家事への積極的な参加が重要と考えるためです。育児休業を取得した男性社員にはアンケートを実施し、今後の施策の推進に役立てています。

当社の主な子育て支援内容

出生祝金
第1子:1万円
第2子:10万円
第3子:100万円
第4子以降:200万円
小学校入学祝金
子1人につき1万円
児童手当※1
第1子:0.5万円
第2子:1.5万円
第3子以降:2万円
出生時育児休業制度
(産後パパ育休)
子の出生後8週間以内に4週間まで取得可能。

※1:児童手当は、従業員と同一世帯、かつ当該従業員の収入により生計を維持する児童に毎月支給(児童が 18 歳の誕生日を迎える月の前月まで)

DX導入による業務効率化

当社では、DXを取り入れた業務の効率化を進めています。デジタル化により、紙を使用する業務を減らしたり、AI解析を活用して充填・配送を効率化し、生産性の向上を実現しています。このような取り組みを実施することで、コスト削減だけでなく、社員の働き方改善やモチベーション向上にも繋げています。効率化で削減した時間は、これまで担当できなかった業務を担うなど有効に活用し、社員の活躍の幅を拡げる取り組みを進めています。

DX導入例

タノミマスター
ガス機器の受発注を、スマホで完結するアプリ
配送ナビ
最適な配送ルートを自動で計画するアプリ
スマート保安プラットフォーム
保安計画を自動作成するアプリ