クーラーの電気代はいくらかかる?エアコンとの違いから節約方法10選も解説
- 節約術
夏場に活躍するクーラー。「電気代が高くなるのでは」と不安に感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。エアコンとの違いや電気代に影響する要因を正しく理解していないと、気づかないうちに無駄な電気を使ってしまうことがあります。
この記事では、クーラーとエアコンの違いや電気代の目安を紹介するとともに、高くなる原因や効果的な節約方法などを解説します。
目次
1. そもそもクーラーとエアコンの違いとは?

クーラーとエアコンは、どちらも室内を快適に保つための冷却装置ですが、その機能や仕組みには明確な違いがあります。それぞれの特性を理解し、使用シーンに応じて選ぶことが重要です。
クーラーは主に冷房機能に特化した装置です。冷たい空気を室内に送り込むことを目的としており、比較的設置が簡単で価格も安価なものが多いですが、冷却能力が限られているため、広いお部屋や高温多湿の環境では効果が薄れてしまうことがあります。
一方、エアコンは冷房だけでなく、暖房機能も備えているため、年間を通じて使用できます。様々な機能があるため、初期投資が高くなることが多いです。また、エアコンの機種によっては広い空間でも均一に冷却したり、暖めたりすることが可能です。
2. クーラーの電気代の目安を知ろう

クーラーを使用する際に気になるのが、その電気代です。クーラーの電気代は様々な要因によって影響を受けるため、事前にしっかりと把握しておくことが重要です。
クーラーの平均消費電力と使用時間の関係
クーラーの消費電力は機種や設定温度によって異なりますが、500Wから3,000W程度※とされています。
使用時間については、夏場の暑い日には1日あたり8時間以上使用することも珍しくありません。例えば、消費電力が600Wのクーラーを8時間使用した場合、1日の電力消費量は4.8kWhとなります。
この数値に電力会社の料金単価をかけることで、1日あたりの概算の電気代を算出できます。ただし、設定温度や部屋の断熱性、外気温などの影響も受けるため、単純に使用時間だけで電気代を予測することは難しいです。あくまで参考値としてご覧ください。
※参考:DAIKIN「F SERIES ルームエアコン 仕様(スペック)」
1日あたり・1カ月あたりの料金
では、実際にクーラーの1日あたり・1カ月あたりの電気代を計算します。1kWhあたりの料金単価を31円※と仮定した場合、300Wのクーラーを1時間使用すると約9.3円の電気代がかかります。
この計算をもとに、1日8時間クーラーを使用した場合、1日の電気代は約74.4円となります。これを30日間使用した場合、1カ月あたりの電気代は約2,232円になります。
※参照:全国家庭電気製品公正取引協議会が目安として定めている電力料金単価は、令和4年7月22日に改定され、現在31円/kWh。
季節や地域による差もあることを意識する
クーラーの電気代は、使用する季節や地域によって大きく変動します。夏の暑さが厳しい地域では、クーラーの使用頻度が高くなるため、電気代も自然に増加します。一方で、比較的涼しい地域では、クーラーの使用が少なく、電気代も抑えられる傾向があります。
このため、特に暑い日が続く時期には、効率的な運転方法を考えることが重要です。
3. クーラーの「電気代が高い」と感じる原因

クーラーを使用していると、「電気代が高い」と感じることがあるかもしれません。以下で紹介する電気代が高くなる要因を理解して対策をすることで、クーラーの電気代を抑えることが可能です。
設定温度が低すぎる/自動運転を使っていない
クーラーの電気代が高くなる要因の一つに、設定温度が低すぎることがあります。
特に、外気温が高い夏場において、クーラーの設定温度を極端に低く設定すると、機器はその温度に達するまでフル稼働し続けるため、電力消費が増加します。一般的には、室温を28℃程度に設定することが推奨されています。
また、自動運転モードを活用しないことも電気代を無駄にする原因となります。自動運転モードは、室温を感知し、冷却能力を自動調整する機能です。
この機能を利用することで過剰な冷却を防ぎ、手動で温度調整を行う場合と比べて電気代の節約につながります。
フィルター掃除やメンテナンスが不十分
クーラーのフィルターは、空気中のホコリやゴミをクーラー内部に入らないようにする重要な役割を果たしていますが、これが汚れてしまうと、空気の流れが悪くなり、冷却効率が低下します。その結果、クーラーはより多くの電力を消費してしまい、電気代が高くなるのです。
一般的には、フィルターは1カ月に1回程度の頻度で掃除することが推奨されています。特に夏場は使用頻度が高くなるため、こまめにチェックし、必要に応じて掃除を行うことが大切です。掃除の方法は簡単で、フィルターを取り外し、掃除機でホコリを吸い取るか、水で洗い流してしっかりと乾燥させて、再装着しましょう。
また、フィルターだけでなく、クーラー内部のメンテナンスも重要です。内部の熱交換器やドレンパンに汚れが溜まると、冷却効率が悪化します。定期的に専門業者にクリーニングや点検を依頼することも、長期的な節電につながります。
部屋の断熱・遮光ができていない
夏場は外気温が高く、直射日光が部屋に入ることで室温が上昇し、クーラーがより多くの電力を消費することになります。そのため断熱や遮光対策が大切です。
遮光カーテンやブラインドを使用することで、直射日光を遮って室内の温度上昇を抑えることが可能です。また、窓や窓枠に断熱シートを貼ることも効果的です。これにより、クーラーの負担を軽減し、電気代の節約につながります。
さらに、部屋の断熱性能を向上させるためには、壁や天井の断熱材を見直すことも重要です。
古い機種で消費電力が高くなっている
技術の進歩により、近年のクーラーはエネルギー効率が向上しています。10年以上前に購入したクーラーは、最新のモデルに比べて消費電力が高くなる傾向があります。
また、古い機種は冷却能力が低下していることも多く、設定温度に達するまでに余計な電力を消費してしまいがちです。
最新の省エネモデルに切り替えると、初期投資はかかりますが、長期的には電気代の削減につながる可能性が高いです。エネルギー効率の良い機種を選べば、快適な室内環境を維持しながら電気代を抑えられるでしょう。
電力契約プランが適していない
多くのご家庭では一般的な契約プランを選んでいることが多いですが、使用時間帯や電気使用量に合った契約プランを選ぶことで、電気代を節約できる場合があります。
例えば、夜間に電気を多く使用する家庭では、夜間の電力料金が安く設定されているプランを選ぶことで、電気代を抑えることができるかもしれません。
最近では、時間帯別料金プランや、使用量に応じた料金プランなど、各電力会社からさまざまなプランが提供されています。
実際に契約プランの見直しを行う際には、過去の電気使用量を確認し、自分のライフスタイルに最も適したプランを選ぶことが大切です。電力会社によっては、プラン変更に伴う手数料が発生する場合もあるため、事前に確認しておくことをおすすめします。
電力とガスの支払いをまとめたい方には、ニチガスの「でガ割」がおすすめです。
ニチガスでは、ご家庭の生活スタイルに合わせた複数の電気料金プランを展開しており、「でガ割」は電気とガスのセット契約で割引が適用されるプランなので、電気とガスを含めた光熱費の削減が期待できます。
公式サイトでは料金シミュレーションも簡単にできるため、ぜひチェックしてみてください。
4. クーラーの電気代を節約する方法9選

夏の暑さをしのぐために欠かせないクーラーですが、電気代が気になる方も多いでしょう。ここでは、クーラーの電気代を効果的に節約するための方法を9個ご紹介します。
1. 室温は28℃を目安に(設定温度ではない)
2. 自動運転モードの活用
3. 扇風機やサーキュレーターを併用
4. フィルター掃除をこまめに行う
5. カーテン・断熱シートで直射日光を防ぐ
6. 不在時はタイマー・切り忘れ防止
7. 窓やドアをしっかり閉める
8. 省エネ機能がついているモデルを使う
9. 最新機種への買い替えを検討
1. 室温は28℃を目安に(設定温度ではない)※
クーラーの設定温度は電気代に大きな影響を与えます。環境省では、快適さと省エネのバランスを取る室温は、夏季28℃※とすることを推奨しています。誤認されがちですが、設定温度ではありません。
特に、外気温が高い夏場は、クーラーがフル稼働することが多くなるので設定温度を低くしすぎると、必要以上に、室温が下がり、かつ、電気代を上昇させる原因となります。
※出典元:環境省 家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る
2. 自動運転モードの活用
クーラーを使用する際に、電気代を抑えるための効果的な方法の一つが自動運転モードの活用です。
自動運転モードでは、室内の温度や湿度をセンサーで感知します。設定温度に達した際には自動的に運転を調整して、必要以上に冷やしすぎることを防ぎます。
また、自動運転モードは、室温が安定した後は、消費電力を抑えて運転を続けるため、電気代の節約にもつながります。
3. 扇風機やサーキュレーターを併用
扇風機やサーキュレーターは、空気の循環を促進し、クーラーの冷気を部屋全体に行き渡らせる役割を果たします。そのため、クーラーの設定温度を少し高めに設定しても、扇風機やサーキュレーターを併用することで、快適な室温を保ちながら電力消費を抑えられます。
例えば、クーラーの設定温度を28℃に保ちながら、扇風機を併用すると、扇風機の風が当たって体感温度を下げられます。また、サーキュレーターを併用することで、クーラーの冷たい空気と部屋の空気を循環させ、温度ムラを防ぎます。
さらに、扇風機やサーキュレーターは消費電力がクーラーに比べて低いため、これらを併用することで全体の電気代の削減に役立ちます。
4. フィルター掃除をこまめに行う
クーラーのフィルターが汚れていると、空気の流れが悪くなり、クーラーが効率的に冷却できなくなります。その結果、冷却能力を維持するために余分な電力を消費し、電気代が高くなる原因となります。
一般的には、フィルターは1カ月に1回程度の頻度で掃除することが推奨されていますが、使用頻度や環境によってはそれ以上の頻度でのメンテナンスが必要です。特に、ペットがいるご家庭や、花粉やほこりが多い地域では、フィルターが早く汚れる傾向があります。
掃除の方法は簡単で、フィルターを取り外し、掃除機でほこりを吸い取るか、水でほこりを洗い流してしっかりと乾燥させ、再装着するだけです。定期的にお掃除をしましょう。
5. カーテン・断熱シートで直射日光を防ぐ
クーラーの電気代を節約するためには、室内の温度を効率的に管理することが欠かせません。その中でも、直射日光を防ぐためのカーテンや断熱シートの活用は非常に効果的です。
特に夏場は、日差しが強くなるため、窓からの熱の侵入が室内温度を上昇させ、クーラーの稼働時間を長くする原因となります。
まず、遮光性の高いカーテンを選ぶことで、外からの熱を大幅にカットできます。厚手のカーテンや遮熱カーテンは、日中の強い日差しを遮るだけでなく、室内の冷気を逃がさない効果もあります。カーテンを閉めるタイミングは、日中の強い日差しが入る前がおすすめです。カーテンのほか、ブラインドの活用も効果的です。
次に、断熱シートの利用もおすすめです。断熱シートは、窓に貼ることで熱の侵入を防ぎ、室内の温度を安定させる役割を果たします。
特に、窓ガラスからの熱の影響を受けやすい部屋では、断熱シートを使用することで、クーラーの効率を高められます。
6. 不在時はタイマー・切り忘れ防止
外出中にクーラーをつけっぱなしにしてしまうと、無駄な電気代がかかるだけでなく、部屋の温度が過剰に下がり、体にも負担をかけることになります。そこで、タイマー機能を活用することが非常に効果的です。
タイマーを設定すると、外出する時間に合わせて自動的にクーラーの電源を切ることができます。また、帰宅予定の時間に合わせて運転を開始することも可能です。
なお、電源の切り忘れ防止のために、スマートプラグやスマートリモコンを導入するのも一つの手です。
これらのデバイスを使えば、外出先からでもスマートホンでクーラーの電源のON・OFFや、運転状況を確認したりすることができます。万が一の切り忘れにも対処できるので、安心して外出ができますね。
7. 窓やドアをしっかり閉める
クーラーを効果的に使用するためには、室内の冷気を逃がさないことが重要です。まずは、窓やドアをしっかりと閉めることが基本です。
特に、外気が暑い夏場には、開けっぱなしの窓やドアから熱が侵入し、クーラーの冷却効果が大幅に低下してしまいます。これにより、クーラーはより多くの電力を消費し、結果として電気代が高くなります。
また、窓やドアを閉めるだけでなく、隙間がないか確認することも大切です。特に築年数が経っている建物では、経年により隙間風が入ることが多く、冷気が漏れてしまうことがあります。隙間を塞ぐためのシーリング材や、窓用の断熱シートを使用することで、冷気を保持しやすくしましょう。
8 省エネ機能がついているモデルを使う
省エネ機能がついているモデルを使うと、電気代を節約できます。省エネ機能は、室温が設定温度に達すると必要に応じて運転を調整するため、無駄な電力消費を防ぐことが可能です。
特に、外気温が高い夏場には電気代の負担を軽減する効果が期待できます。また、最近のモデルでは人感センサーを搭載しているものも多く、室内の人の動きや温度変化を感知して自動的に運転を調整する機能もあります。
これにより、必要なときだけ冷却を行い、無駄なエネルギーを使わないように設計されています。
9. 最新機種への買い替えを検討
クーラーの電気代を節約するためには、最新機種への買い替えを検討することも一つの有効な手段です。特に、10年以上使用しているエアコンは、最新の省エネ技術に比べて消費電力が高くなっている可能性があります。
新しいモデルは、エネルギー効率が向上しており、同じ冷却能力を持ちながらも電気代の削減が期待できます。
買い替えを検討する際には、まず自分の部屋の広さに合った機種を選ぶことが重要です。適切な冷却能力を持つエアコンを選ぶことで、無駄な電力消費を防ぎ、快適な室内環境を維持できます。
また、最近のエアコンには、スマート機能や自動運転モードが搭載されているものも多く、これらを活用することでさらに効率的に運転することが可能です。
さらに、購入時には省エネ性能を示す「APF(通年エネルギー消費効率、Annual Performance Factor)」や「統一省エネラベル」を確認しましょう。これらの指標を参考に、よりエネルギー効率の良いエアコンを選べば、長期的な電気代の節約につながります。
5. 新しくクーラーを買うなら省エネ性能を重視

新しいクーラーを購入する際には、省エネ性能を重視するのがおすすめです。省エネ性能が高い機種を選ぶことで、長期的に見て電気代の節約につながります。
省エネ性能(APF・統一省エネラベル)の見方
クーラーやエアコンを選ぶ際に「APF(通年・エネルギー消費効率 Annual Performance Factor)」や「統一省エネラベル」は、省エネ性能を判断する指標として非常に役立ちます。
「APF」は、年間を通じての冷暖房能力がどのくらいの電気でまかなわれているかを表しており、数値が高いほど省エネ性能が高いことを意味します。
「統一省エネラベル※」は、製品の省エネ性能を一目でわかるようにしたもので、星の数と5.0〜1.0までの41段階の数字で評価されています。数が大きいほど、省エネ性能が高いことを示しています。
これらの指標を理解し活用することで、長期的に見た電気代の節約につながる製品が選べます。
※出典元:経済産業省 資源エネルギー庁「省エネの新時代が始まっています。」
自分の部屋の広さに合った機種を選ぶ
クーラーを選ぶ際には、自分の部屋の広さに合った機種を選ぶことが非常に重要です。適切な能力を持つクーラーを選ぶことで、効率的に冷却ができ、電気代の節約にもつながります。
一般的に、クーラーの性能は「畳数」で表され、部屋の広さに応じた適切な畳数を選ぶことが推奨されています。
例えば、6〜9畳の部屋には約2.2kW※1の冷房能力を持つクーラーが適しています。一方で、10畳の部屋には約2.8kW の機種が必要です。部屋の広さに対して能力が不足していると、クーラーは常にフル稼働しなければならず、結果的に電気代が高くなる原因となります。
また、建築方法や、部屋の形状や窓の数、日当たりの良さなども考慮する必要があります。特に日当たりの良い部屋や、窓が多い部屋では、冷却能力に少し余裕のある機種を選ぶと、クーラーが効率よく部屋を冷やし、快適な環境を保てます。
※出典元:パナソニック「お部屋の広さ(畳数)で選ぶ」
6. まとめ

クーラーは夏場の必需品ですが、その電気代についての不安は多くの人が抱えるものです。クーラーの電気代を抑えるためには、定期的なメンテナンスや部屋の環境の工夫をすることが重要です。
特に、室温の設定や自動運転モードの活用、フィルターの掃除や部屋の断熱対策を行うことで、効率的に冷却ができ、無駄な電力消費を防ぐことができます。
新しくクーラーを購入する際には、省エネ性能もチェックし、自分のお部屋に合った機種を選ぶことが、長期的な電気代の節約につながります。これらのポイントを意識し、賢くクーラーを利用することで、快適な夏を過ごしながらも、電気代の負担を軽減できるでしょう。





