二人暮らしの電気代はいくらが普通?平均相場から節約術までわかりやすく解説
- エネルギーの基礎知識
二人暮らしを始めると、生活費の中で気になるのが「電気代」です。
この記事では、政府統計をもとにした電気代の相場から、生活スタイルによる違い、さらに今すぐ実践できる節約術までをわかりやすく解説します。
目次
1. 二人暮らしの光熱費(電気代・ガス代)の目安は?

結婚や同棲、共同生活などの二人暮らしの電気代は、生活スタイルや工夫次第で節約も可能です。ここでは、二人暮らしの電気代について、具体的な使用パターンや理由を詳しく見ていきましょう。
電気代
総務省の家計調査によると、二人以上の世帯の平均的な電気代は、年間144,092円※1とされています。12ヶ月で割ると、ひと月あたり約12,008円です。※2
特に、エアコンや暖房機器の使用が増える冬季や夏季には、電気代が高くなる傾向があります。
※1出典:e-Stat(家計調査 二人以上の世帯 住居~光熱・水道 2024年調査)
※2 年間の電気代を12ヶ月で割り、小数点第一位以下を四捨五入した数値です。実際にはその年の気候やお客さまのご使用状況により変動します。
ガス代
二人以上の世帯における平均的なガス代は、年間56,937円※とされています。12ヶ月で割ると、ひと月あたり約4,745円です。※2 特に、冬場は水温が低くなるため、給湯に使われるガスの量が多くなることから、ガス代が高くなることが一般的です。
※1出典:e-Stat(家計調査 二人以上の世帯 住居~光熱・水道 2024年調査)|政府統計の総合窓口
※2 年間の電気代を12ヶ月で割り、小数点第一位以下を四捨五入した数値です。実際にはその年の気候やお客さまのご使用状況により変動します。
2. 二人暮らしの電気代が上がる理由は?

二人暮らしの電気代は、一人暮らしと異なる要因が多くあります。共同生活では個々の生活スタイルや意識が電気代に大きく影響することを理解しておくことが重要です。
二人暮らしで電気代が上がる理由
二人暮らしで電気代が上がる理由はどんなものがあるのでしょうか。
例えば、異なる生活リズムが、電気代に影響を与えることがあります。照明や家電、エアコンは部屋で過ごす時間が長くなると電気代が上がりやすくなります。
3. 今すぐできる!二人暮らし向けの電気代節約術7選

二人暮らしを始めると、電気代が気になる方も多いでしょう。
そこで、今すぐ実践できる電気代の節約術を7個ご紹介します!
1. エアコンは設定温度を最適化
2. ドライヤーや電子レンジは使う時間をずらす
3. タイマー機能付き家電の活用
4. まとめて調理/まとめて洗濯で稼働回数を減らす
5. 節電モード搭載の家電を活用
6. 契約アンペアの見直し
7. 使用状況に合った電力プランの選定
1. エアコンは設定温度を最適化
エアコンは電気代がかかる機器のため、設定温度を最適化することが重要です。一般的に、室温を夏は28℃、冬は20℃程度※とすることが推奨されています(設定温度ではありません)。
また、エアコンの運転モードを「自動」に設定することで、室温に応じた最適な運転が行われ、無駄な電力消費を防げます。
さらに、エアコンを使用する際には、部屋の遮光カーテンやブラインドを活用することも効果的です。日中の直射日光を遮ることで、室内温度の上昇を抑え、エアコンの負担が軽減できます。一方で冬場は、日中に日光を取り入れることで、室内温度を暖めることができます。
※出典:家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る|環境省
2. ドライヤーや電子レンジは使う時間をずらす
ドライヤーや電子レンジなどの消費電力が大きい家電は、同時に使用すると、ブレーカーが落ちることがあります。契約アンペアを引き上げることでブレーカーが落ちないようになる一方、電気代は高くなります。
そのため、これらの家電を使う時間をずらすことが、効果的な節約術の一つです。
例えば、朝の忙しい時間帯にドライヤーを使う場合、もう一方が電子レンジを使用していると、電力の使用量が一気に増加します。ドライヤーを使う時間を少しずらすことで、電力の負担を分散できます。
3. タイマー機能付き家電の活用
エアコンや洗濯機、炊飯器など、日常的に使用する家電にはタイマー機能が搭載されていることが多く、これを上手に利用することで無駄な電力消費を抑えられます。
例えば、エアコンを使用する際に、帰宅時間に合わせてタイマーを設定しておけば、無駄に電気を使うことなく快適な室温を保つことができます。
4. まとめて調理/まとめて洗濯で稼働回数を減らす
調理や洗濯をまとめて行うことで、電力の使用回数を減らすことが可能です。例えば、食事の準備を一度に行い、数日分の料理を作り置きする「まとめて調理は、調理機器の使用頻度を減らし、電気代を抑えられます。
洗濯に関しても、週に何度も洗濯機を回すのではなく、まとめて洗濯することで、電気代を節約できます。
5. 節電モード搭載の家電を活用
最近の家電製品は、省エネ性能が高く、特に節電モードを利用することで、通常の使用時よりも大幅に電力消費を抑えられます。
エアコンや冷蔵庫、洗濯機などで節電モードを選択すると、運転効率が最適化され、無駄な電力を削減できます。
例えば、三菱電機製の冷蔵庫に搭載されている、節電をアシストする機能「部屋別おまかせエコ」を使用すると、そうでない場合と比較して約10%の省エネになるという試算です※。
※出典:省エネ・節電|三菱電機社
6. 契約アンペアの見直し
契約アンペアとは、電力会社と契約する際に決める電気の使用量の上限を示すものです。これを適切に設定することで無駄なコストを削減できます。
二人暮らしの場合、生活スタイルによって必要な電力量が変わります。例えば、エアコンや冷蔵庫、洗濯機などの家電を同時に使用することが多い場合とそうでない場合では、契約アンペア数は変わってきます。
主な電気機器のアンペア数の目安は以下のとおりです。
- インバータエアコン(冷房時おもに10畳用平均)<立ち上がり時など>:冷房5.8A<14A>、暖房6.6A<20A>
- 冷蔵庫(450Lクラス):2.5A
- テレビ:液晶42型 2.1A、プラズマ42型 4.9A
- IHジャー炊飯器(5.5合・炊飯時):13A
- 掃除機:弱 2A、強 10A
- ヘアードライヤー:12A
- ドラム式洗濯乾燥機(洗濯・脱水容量9kg):洗濯時 2A、乾燥時 13A
※参照:主な電気機器のアンペアの目安|東京電力エナジーパートナー社
※実際のワット数・アンペア数は各電気機器の取扱説明書などをご確認ください。
東京電力エナジーパートナー社の公式サイトでは、「ご契約アンペアの選び方」が紹介されています。
7. 使用状況に合った電力プランの選定
電力会社はさまざまなプランを提供しており、契約内容によって料金が変わることがあります。例えば、平日の日中は仕事で家を空けることが多い家庭では、夜間の電力料金が安くなるプランを選ぶ、日中に家にいることが多い場合は、昼間の料金が安いプランを選ぶ等、自分たちの生活スタイルにはどんなプランが最適かを考えてみましょう。
電力の使用量が多い時間帯を把握し、それに合わせたプランを選ぶことが大切です。さらに、最近では再生可能エネルギーを利用したプランや、電気自動車の夜間充電を考慮したプラン、スポーツチームの応援ができるプランなども登場しています。自分に合ったプランを確認してみましょう。
例えば、ニチガスでは、月の電気使用量が200kWh以上の方におススメの、でんきとガスのセットプラン「でガ割」や、月の電気の使用量が200kWh未満のお客さま向けの「でガ割ライト」など、さまざまなプランを用意しています。
4. 二人暮らしで電気代が高いと感じたら?

二人暮らしをしていると、時には電気代が予想以上に高く感じることがあります。何が原因で高くなっているのかを把握して対策を講じることで、二人暮らしの電気代を適正な範囲に抑えることができるでしょう。
請求内容の確認と電力会社への問い合わせ
まずは請求内容をしっかりと確認することが重要です。請求書には、使用量や単価、基本料金などが詳細に記載されています。電力会社によっては、過去の使用履歴をもとにしたアドバイスや、使用状況に合わせたおトクなプランを紹介してもらえるかもしれません。
古い家電の過剰消費に注意
古い家電製品は、最新のモデルに比べて電力を多く消費する傾向があります。
特に、冷暖房機器や冷蔵庫など、日常的に使用する家電が古いと、同じ機能を持つ新しいモデルに比べて消費電力が高いことから電気代が高くなる原因となります。
もし古い家電を使っている場合は、買い替えを検討するのも一案です。最新の家電は省エネ性能が向上しているため、初期投資はかかりますが、長期的には電気代の節約につながります。
使用量を可視化できるアプリ・スマートメーターの活用
家計の管理には、使用状況を可視化することが非常に重要です。
最近では、電力会社等が提供する専用のアプリを活用することで、毎月の請求書に記載される情報をまとめて把握できたり、リアルタイムでの使用状況も見られるものも出てきています。
節約の目標を共有することで “楽しく節電”
二人暮らしでは、電気代の節約を目指す際に、パートナーと共通の目標を設定することが重要です。お互いに節約の意識を高めることで、自然と協力し合い、楽しく節電に取り組めます。
例えば、月ごとに電気代の目標を設定し、その達成度を確認することで、達成感を味わえるでしょう。また、節約の目標を共有することで、具体的な行動計画を立てやすくなります。例えば、エアコンの設定温度を一緒に決めたり、家事の分担を見直して効率的に電気を使う方法を考えたりできます。
こうした取り組みは、単に電気代を抑えるだけでなく、共同生活の中でのコミュニケーションを深めるきっかけにもなります。
5. まとめ
二人暮らしの電気代について、相場や実践可能な節約術を解説してきました。
二人で生活することで、電気代は一人暮らしに比べて増加することが一般的ですが、工夫次第で節約することも可能です。今すぐ実践できる節約術を取り入れることで、電気代を効率的に抑えられます。二人暮らしを楽しみながら、賢く電気代を管理していきましょう。


